通訳案内士試験合格までの道のりを振り返る(今後受ける方のために)
通訳案内士試験にようやく合格したので、今後資格取得を目指す人のために振り返り記事を書いておきたいと思います。
東京オリンピックなども後押しして、現在資格取得がやや簡単になってきています。受けるなら今がチャンスだと思いますので、気になっている方は受けてみてください。
他の英語試験よりは試験内容は楽しいと私は感じました。2次の口述試験は実際に外国人に日本のこと聞かれて答えるのも試験なので緊張しますが楽しいです。
振り返り(1次試験)
1次試験は英語もそうですが「日本史」「地理」「一般常識」の筆記試験(いづれもマークシート)が壁になります。英語の難易度はマークシート形式になってやや落ちたと思います。なお英語はまだ記述部分がありますのでライティングや和訳能力も必要です。ただ英語1次試験はTOEICの点数が免除になるなど確実に易しくなっているので、私はそれならまずはTOEICで免除の点数まで学習したほうがいいかなと思います。
英検1級はアカデミックな形で難易度が高く、正直英検1級の単語とかを目指して学ぶのは後回しで良いと思っています。そこまで頑張らなくても通訳案内士レベルの英語力は身につきます。
その他の科目(日本史、地理、一般常識)
受験対策教材は書籍などであまり出回ってないのが現状です。ただ独学で勉強したい方はハロー通訳アカデミー様が無料でテキストを提供しているのでそれが役に立ちます。
十分すぎるほどの量なので、テキストを完璧にしておけば対策はバッチリです。
英語も免除でなく試験での突破を狙うならハローの無料教材と過去問をしておけばいいと思います。独学では厳しいと感じる方はハローは閉校したので、他のスクール様にお世話になるのもお金は掛かりますが良い手だと思います。
その上で、上記のような本を補助教材として使いました。一般常識は残念ながら補助教材は難しいので、観光庁などのホームページでリリースされる情報にアンテナを張ることが重要です。
2次口述試験
まず2次試験は1次試験が終わってから結果が3ヶ月程度後になるので、準備に気持ちが向かない事が多いと思います。実際、3ヶ月間通訳案内士試験のために1次試験に合格しているかわからない中、頑張れるのは相当の精神力でしょう。
その為、私は試験向けの学習は直前まで一切してきませんでした。幸いオンライン英会話スクールで継続してレッスンを受けているので、その中でたまに日本の事象を英語で紹介してみることはやっていました(これはある意味、実践的なのでオススメです)。
どういう風にするかというと季節柄の内容や、説明したい日本的事象を前もって考えておきます(出来れば英作文しておくとなおよし)。その際は、参考書やネットの情報で十分調べていいです。そうして準備した内容を英会話スクールで練習のつもりで紹介します。これなら試験勉強というより実践的で楽しいので長続きします。
直前対策としては日本的事象英文説明300選を繰り返し聞いて音読していました。
通訳案内士向けの参考書はボリュームが多かったり、文章が出来過ぎのものが多く学習者向けでないものが多いと感じる中、300選は学習者に易しく、比較的シンプルにまとまっているのがミソだと思います。
どうも参考書を作る方は出来る方が多いので、学習者に沿わない難しい堅い内容でしっかり作られている参考書が多いです。実際、学習者に必要なのはシンプルに学習しやすい参考書なんだと思います。
最後に、やはり通訳案内士試験は年1回の試験で夏前から次の年の2月までを要する長丁場の試験です。1回不合格になると、取得するまで1年間待たなければならないのも辛いところがあります。
長丁場を考えると試験向け学習をずっとするのは独学では辛いものがあるなと思いました。その為、スクールに通ってペースメーカーにする人がいるのだと思います。もし、私のように独学で突破を目指すなら試験学習をあまり毎日意識しないぐらいのほうがいいのではないか?と思っています。
1次試験は、先ほど上げた書籍をパラパラと楽しむように眺めて、週に1回程度テキストを使って学習をします。毎日は絶対に飽きると思います。2次試験対策もあまりそればかりの学習ではなく、私のようにオンライン英会話スクールで英語でコミュニケーションを取る練習というか、楽しく会話しておけば良いと思います。そのことで緊張せず本番でも向かえますし、その中でたまに日本的事象を伝える練習を混ぜておくと良さそうです。
長丁場と年1回という点でプレッシャーがある試験ですが、そこを上手く扱いながら最大限の力を発揮できれば良いのではないでしょうか?
最近のコメント