Grammar in Use著者マーフィー氏講演会@新宿紀伊国屋「その4」
新宿紀伊国屋で行われたGrammar in Use出版25周年を記念したイベント。
回顧録その4です。
2部のQ&Aトークの続きです。
・語彙はどうやって増やしたらいいのですか?(質問)
この質問の回答が面白かったです。
日本の御三方の回答は、単語だけで覚えるのではなくて文の中で
覚えたほうがいいとか、たくさん読むことで覚えたほうがいいといった
質問にたいした回答をしていました。
方法論はいろいろあると思いますが、単語だけで覚えるのはあまりよくないという感触が
多かったですね。単語集は受験とか目的なら効率がいいんだけどという
苦渋の回答をしていました。
この質問はマーフィーさんに聞いてみたところ?
Why do you want to know new words?
If you dislike to learn new words, you quit.
If you try to learn new words, words won’t come.
多少、英文が違いますが、こんな答えが返ってきました。
語彙増やしたいという質問に対して、なんで語彙増やそうとしてるの?
と逆質問でした?
そして嫌ならやめろよと、新しい単語を覚えようとしても単語は入ってこないよ。
そうじゃなくて必要だったり興味があることを学習しているときに
新しいワードが向こうから来てくれるんだよ的な答えでした。
英語を学ぶほうからするともどかしい回答ですね。
多分、質問者は必要だったり興味があることで語彙力の無さを感じて
語彙力を増やしたいと思っているんだと思います。
受験英語や学校で勉強させられる英語を除けば、マーフィーさんの言っている
方法で自然と語彙を学んでいっているのかなと思います。
それでも英語を学問の一つとして教えてしまっている学校教育が続く限りは
語彙力アップのためだけに学ぶ機会も多そうです。
私自身も非常に残念だなと思います。
この質問はスーパー通訳さんの(まさこさん)にも聞いてました。
通訳さんの答えは「Readingで覚えた」でしたね。
基本的にこのQ&Aでは多読も絶賛されていましたね。
⇒多読王国
私も英語学習者に多読の素晴らしさを知ってほしいと思っている一人ですので
今後とも多読は推進して行こうと思っています。
・単語はやっぱり書いて覚えたほうがいいですか?(つづけて)
ここでは伊藤サム先生の回答が受けていました。
(nadyは伊藤先生のような頭の良さを持った人は変人的で面白いねと
毒づいていました)
書いて覚える(伊藤先生は「写経」といってました)は日本だけの文化らしいです。
ここで動作記憶の勘違いについて述べていました。
例えばlookの動作記憶は本当はこうだと、ジャスチャーで猿が見てるような格好を
して本当の動作記憶を伝えていました。
書いて覚えるのは決して悪いことではないですが、
この動作記憶の勘違いについては理解して欲しそうでした。
私は、単語を何回も何回も書いて覚えて行った人でした。
これは私のスタイルで書かないより書く、発声しないより発声する方が
格段に記憶に残るからです。
人それぞれ覚えやすい方法があると思いますが、
私は書いて発声して覚えることをオススメしますね。
個人的には単語カードを作るのは面倒くさくて嫌いです。
記憶という点ではピクチャーディクショナリーが
イメージでも覚えられるので単語を覚えるときにいい方法だと思います。
以上が私がメモ書きとして残したりした部分です。
他にもいろいろと盛り上がっていたと思います。
とにかくセミナーに関して、いろいろ感じることもあり良かったと感じています。
たまに英語に関するセミナーや講演会に足を運ぶというのは
いい機会でモチベーションも上がりますので、時間と都合が合えば
行ってみることを読者さんにもオススメして、
4回にわたったレビューの締めとしたいと思います。