一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法
最近空いた時間に英語系の本を読んだりしています。私自身はもうあまり英語本を読んでどうこうしようとは思ってませんが、常にアンテナを張っておきたいと思っています。
あの「ハートで感じる英文法」に似たような感じですね。あの本はsomeとanyの違いなど断片的な英文法テーマに優しくイメージの視点で伝えていて読みやすく好評でした。
「一億人の英文法」は、さらにすべての英文法を網羅して紹介してしまおうと大ボリューム(682ページ)になっています。
本の最初の方に高校生なら7日から1週間でやりきろう的なことを書いています。私も文法に関してはできるだけ短期間で、一気に1周してしまう方がいいと思います。その後は、音読で体に染み込ませる感じですね。
この本の説明は、1章から絵や図を活かして「目からうろこ」的なことを結構書いています。特に今までイメージを意識してなかった方には新鮮な感じがするでしょう。ただ、ボリュームを増やしすぎた感もしますね。文法で網羅している日本の書籍ならフォレストが有名です。あちらのほうが体系的にまとまっている印象がありました。
あと、これは個人的なことですが、筆者の語り口調が合わないので読むのに疲れます。NHKの番組とかにも出ていたので、TVでちょっと見る分には問題ないのですが、長編であの語り口調はしんどいですね。
東進ブックスから出ているので、少しだけ高校生向けの参考書にもなっている模様です。やり直し社会人にとっては少し今までの学習を馬鹿にされている感覚が辛いです。
文法を網羅するような形で本にまとめるとどうしても量が多くなります。「ハートで感じる英文法」みたいな形だと、「ここだけ覚えても・・・」となるので、全部を入れようとした力作ですが、全部入りの文法書は私はフォレストのほうが好きでした。
一億人の英文法は分かりにくいということはないですが、どちらかと言うと網羅的より納得感を徐々に加えていくような本なので、前の本のように何冊か出して全シリーズで網羅にしたほうが儲かったのに(笑)、なんて思ったりもします。前置詞編とか書けそうなんですけどね。
逆に網羅編を作ったことには好感が持てますね!
一億人の英文法 ――すべての日本人に贈る「話すため」の英文法(東進ブックス)
10日で読破するのは社会人には難しいかもしれません。でもこの本を読むのを苦にしないのであれば、出来れば2週間~1ヶ月で文法一周して、後は音読学習が良さそうです。
音読のために例文を工夫していると書いていましたが、あまり音読しようという例文は少ないと思いました。音読するならフォレストに載っているもののほうが好きです。もっと言うなら語彙力増強になるDUOの方が音読には使いやすいですね。
こうやってみると英語書籍の定番本ってなかなか変わりませんね・・・
最近のコメント