通訳案内士試験でTOEICが免除対象に(1次筆記試験)

12月20日に平成26年度の通訳案内士試験からTOEICテストの結果を筆記試験の免除対象となりました。

本年度は英語の筆記試験がマークシート方式になり簡単になったと噂されておりますが、来年からはさらに一次試験のパスの幅は広がります。

次のいずれかに該当する方は筆記試験の外国語(英語)が免除になります。
・TOEIC®テスト(公開テスト) 840点以上
・TOEIC®スピーキングテスト(公開テスト) 150点以上
・TOEIC®ライティングテスト(公開テスト) 160点以上

 

平成24年度の通訳案内士試験では、20代以下の受験者は全体の約18%にとどまっています。

TOEIC®テストの免除対象への追加で、通訳案内士試験が学生をはじめとした若い世代の方に、より受験しやすいものになります。
(公開テスト受験者の約43%が学生)

確かにTOEIC試験を免除の対象にすることで若い世代への受験機会の幅は広がりそうです。

私自身、受験をしにいって通訳案内士試験の受験する方の年齢層が他の英語試験(英検・TOEICなど)より高く感じていました。個人的に思うのは若者があまり興味を持たなくなっているのは、通訳案内士試験が国家試験でありながら就職などにあまり魅力が無いためといえるでしょう。

私も通訳案内士を持っている人を知っていますが、ただ単に英語学習をしていて資格の一つとして取っただけで、それで何かをしているという人は知りません。

ただ東京オリンピックの開催も決まり、資格に注目度が上がるとともに門戸を開きたい気持ちは分かります。もともと通訳案内士こと「民間ガイド」は外国の方に日本の素晴らしい魅力をお伝えする仕事なので、素晴らしい職業だと思っています。ただあまりにも資格の質を落としてしまうのも問題点になりそうです。(今ですら、資格とっても利用していない若者が大勢ですから・・・)

今回のTOEICの点数の基準も解せないですね。TOEICの通常とSWテストで3つあり、「いずれか一つ」でOKって先ず意味がわかりません。TOEIC SWテストも促進したいなら個人的感触では3つとも取っているか、筆記試験という位置づけではTOEICテストの点数は900点以上でもいいのではと感じます。

ただ2次試験の難易度というものがどの程度になるのか、まだ分かりませんが、私の合否結果というのは大いに参考になりそうですね(笑)

まぁ、資格が取りやすくなったことは確実です。

今後求められるのは資格を持っている人が有意義に活かせる環境でしょう。私は通訳ガイドの給与水準というのはそんなに高くなくてもいいと思っていますが、質や有意義さ、そして働きがいのある環境を作りたいと思っています。

来年度、事業とまでは言いませんが考えていることがあります。
より通訳案内士が働きやすい(または活かせる)環境をインターネットの力を使って作っていきたい。そんなサービスを提供したいと考えています。

通訳案内士試験に向けた英語学習は、単なる英語学習に比べて面白いことが多いです。日本の地理や文化、歴史などを英語で伝えられるようになるとうのは多くの方の願望だと思います。無味乾燥な使わなそうな例文が並ぶ教材より意欲が湧きます。

そういう意味で資格自体は目標にして英語学習を頑張る人が増えていってほしいなとは思います。

平成26年度通訳案内士試験から、TOEIC®テストを筆記試験の免除対象に追加します。

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